全てにおいて自分で担当する

では今度は個人事業主というものになった場合にどんな状況が付いて回ることになるのでしょう。先ほど物凄い分かりやすい例として紹介したのは芸能人だといいましたが、その他にもアーティストや作家といった人達もまた、同様に個人事業主として活動をしています。芸術関係で活動、クリエイティブ方面で大いに活動している人達も大半がこちらの個人事業主として働いているわけですが、どうしてこの人達は株式会社という起業スタイルを取らなかったのか、そんなことも疑問として浮かび上がってくるのではないでしょうか。個人事業主として立ち上げる際に必要なもの、それは株式会社とは違って非常に用意であるという点で株式会社よりも簡単に起業することができるのです。必要な起業準備というものは、

  • 税務署に提出する『開業届』と『青色申告承認申請書』などといった必要書類を提出する
  • 知識があれば、会計ソフトなどを使用して記帳や決算報告書などを作成することもできる
  • 専用の銀行口座を開設する

上記三点を行えば意外と簡単に面倒な手続きを伴うこともなく起業することができるのです。そこまで面倒な手間を要することはないという点では確かに株式会社と比べたら楽という風に取れるかもしれませんが、この時もしも自分ひとりだけの個人事業という体制を取っているのであれば、会社に必要な業務を全て自分で行わなければいけないというのは承知していると思います。そこらへんにいる人に依頼するようなこともできないのは言うまでもないですが、個人事業主というものはそのほとんどを全て自分でやらないといけないのです。具体的な内容については後ほど話をしていくとして、まず最初に個人事業主として起業すると、どのようなメリットがあるのかという点について調べてみましょう。

個人事業主というメリット

税所得をある程度控除出来る
個人事業としてもやはり立ち上げるとなった場合にはどうしても必要最低限の準備費用というものが必要となってきます。そうなった場合でもその年に入った収入に応じた税金を計算してから算出されるので、ある程度の控除を受けることができるのです。設立当初ともなるまだまだ不安定な時期のことを考えたら、個人事業主としてはありがたいことでしょう。
経費の控除
事業に関係している事は大半を経費として計上することが出来るという点で、控除を受けることが出来ます。私も書店で勤務しているときに、よく領収書を発行お願いしますといわれましたがそういった個人で事業展開しているのかなぁ、的に見ていました。その通りだったということです。その他にも事業に必要となったものならある程度経費として計上することが可能となっていますが、何でもかんでも経費としてあげる事はできないので、あくまで事業に関係しているものというのが必要条件となっています。
赤字の損益通算を3年間は繰り越せる
事業を起こしていれば必ず収益をあげることが出来ても、黒字をキープする事はできません。設立当初ともなれば赤字スタートとなるのは当然です、しかしここできちんと青色申告をしておけば収入と通算して計算してくれ、それでも赤字の場合には3年間は繰り越しが認められているのです。

上記三点が主に個人事業主として開業した場合に得られることが出来るメリットとして上げられますが、やはり事業という側面で経費として計上することで税金面を少しでも軽くすることができるということもその利点となっています。

デメリットとしては

では今度は個人事業主として生じてくるデメリットについて話をしていきましょう。事業に必要ということで経費に換算することができるという税金面で負担を少しでも軽くすることができるというのは非常にいい側面だといえますが、果たしてそんな個人事業主のことを本当にいいと思えるのは少し気が早いかもしれません。

収入に応じて税金は増える
収入が増えれば増えるほど個人事業主として大成しているといえますが、しかしながらその分だけ収入に応じた所得税を支払わなければいけないというのが個人事業主としての痛いところでしょう。それは株式会社も同じなのではと思いたくなりますが、株式会社の場合には法人税こそ課せられてしまいますが、所得税は超過累進税として計算され、さらに法人税にしても一定額を支払うことになるので、収入が上がることで伴う税金という面については株式会社の方が圧倒的に便利なのです
面倒となる税金関係の書類を自分で作らないといけない
納めなければならない税金ですが、その際に必要な税金関係の書類については基本的に全て自分で作るしかないのです。税金関係の書類作成となればやはりそれだけ書かなければいけない書類なども生じてくるので、時にはその計算もまるで追いつかないようなとこもあるかもしれません。基本的にそうした面倒な書類は全て自分で作るということを念頭に入れておかなければいけないのです。
資金という問題点
個人事業主というものは立ち上げようと思えばその場ですぐに立ち上げることもできますが、その先として考えたときに十分な資金という面で不安要素を抱えていると安定的に収入さえも入手することが出来なければ、一気に生活環境は苦しくなります。こうした資金が不足したとしても、株式会社と違ってやはりどこか信用できるか否かという点で不安要素を内包しているため、銀行も融資というものは二の足を踏んでしまう、もしくは門前払いを受けてしまうこともあるのです。

デメリットとしては税金面で収入が増えた分だけ税負担も上がるということですが、それ以上に株式会社と違って社会的な信頼というものが個人事業主としてはやや薄いという点で資金調達という面で不自由を強いられてしまうことが多々あります。そのため個人事業主として立ち上げるとなった場合には、その前に十分すぎるくらいの貯金というものをしておく必要があります。サラリーマンから企業家を目指しているなら、でも紹介しましたが結局お金は何者にも変えられない大事なものということです。